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訪日外国人に街頭アンケートを行う際のポイントとは?

訪日外国人に街頭アンケートを行う際のポイントとは?

2025/06/04

近年、日本を訪れる外国人旅行者はますます増加しており、彼らの生の声を聞くことは、
観光施策や商品開発において非常に価値があります。
しかし、街頭で訪日外国人にアンケートを実施する際には、いくつかの注意点と工夫が必要です。
ここでは現場で押さえておくべきポイントをまとめました。


  1. 言語の壁を事前にクリアにする

訪日する外国人旅行者の国籍はアジア圏、欧米圏と多様ですが、英語の使用は必須です。
その他、訪日旅行者数上位となる韓国や中国からの旅行者に対しては、中国語や韓国語などによる対応の検討が必要となります。
多言語対応でのアンケート実施には、それぞれの言語のスピーカーを手配していく必要があり、実施コストへの影響もあるため、アンケートの目的を踏まえた使用言語の検討が重要になります。
多言語対応のアンケートフォームや案内カードを用意する、といった形での実施の検討も重要なポイントとなります。


  1. 場所と時間帯の選定がカギ

アンケートの協力依頼の声かけは、「いつ、どこで、どんなタイミングでアプローチするか」がポイントになります。
【いつ】朝夕のラッシュアワーなどを避け、比較的時間に余裕がある時がベストです。
【どこで】東京の浅草や京都の祇園、駅や空港周辺など、観光客が多く集まるエリア選定が必要です。
【どんなタイミング】観光スポットの最寄り駅、観光スポット周辺など、観光客が写真を撮ったり、休憩していたりするような場面を狙うことで、より協力を得られやすくなります。
加えて「Hi! May I ask you a quick question about your experience in Japan? It’ll only take 5 minutes.」など、短時間で済むことを強調するとよいでしょう。


  1. 第一印象が成功を左右する

街頭でのアンケート依頼は「第一印象」がとても大切です、協力してもらえるかは第一印象で決まるといって過言はありません。
外国人旅行者にポジティブな第一印象を持ってもらうためには、【笑顔、にこやか】【明るく、元気、フレンドリー】であることを意識しつつ、【丁寧、礼儀正しく】が効果的です。
遠い地から観光のために訪日している方達であることを忘れずに、接することが重要です。


  1. デジタルツールの活用

アンケートの実施には、スマートフォンやタブレットなどのデジタルツールの活用も有効です。
デジタルツールのメリットは、画面タップで簡単に回答できる手軽さがあり、対象者の回答負担も軽減され、回答の矛盾チェックも可能になります。
多言語でアンケートフォーム作成すれば、各国の外国人旅行者に対応していくことができるメリットもあります。
さらに、QRコードを配布し、都合の良いタイミングで回答できる形式にする、などの方法も検討できます。


【まとめ】

訪日外国人に対する街頭アンケートは、相手の立場や背景に意識を払いながら進めることが重要なポイントになります。旅行中は次の予定があったりと急いでいる方もいますが、これまでに挙げたようなポイントを意識し接することで、気さくに応じてくれる方も多くいらっしゃいます。
「どこで・誰に・どう話しかけるか」だけでなく、「どうやって答えて貰いやすくするか」といった視点を持つことで、質の高いデータを得られるようになります。
今後ますます増加が見込まれる訪日外国人旅行者の意識や日本における行動実態を街頭アンケートで把握することは、より的確なインバウンド需要取り込みの戦略構築につながるはずです。

 

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