Research Methodネットリサーチ

「どのような人を対象」に「どのような事を聞きたいのか」、リサーチを実施する上での本質は従来の紙で行うようなアンケートもネットリサーチも変わりません。ネットリサーチで最も重要なことは、聞きたいと思っている人が本当に対象とする人物であるかどうかです。スマホをひとり１台持つようになり、いつでもどこでもインターネットにつながることでネットリサーチも手軽に気軽に回答できるようになりました。

しかしその反面、アンケート回答でもらえるポイントや報酬などを目当てに、適当な回答（虚偽回答）や対象者本人になりすました回答もないとは限りません。そのような、なりますましなどの虚偽回答を防ぐためには、本回答してもらう前の事前のスクリーニング（条件）でふるいにかけたり、同一人物の複数回答を排除しながらサンプリングの精度を高めていきます。

対象者のサンプリングの次に重要になることは、調査設問（調査票）の組み立て方となります。ネットリサーチに限らず調査を実施していく上では、調査の目的や仮説に対して、どのように設問を置いていくかになります。原則として、過去・現在・未来と過去の記憶を呼び起こしながら現在・未来とストーリー性のある設問の流れで作成していくことがポイントとなります。
例えば、
過去：商品を知ったきっかけは？商品購入までのプロセスは？
現在：購入した理由は？商品の満足度は？
未来：その商品の今後の購入意向は？
といった具合です。
また、回答者が理解しやすいような「わかりやすい文章」で表現していくことや、回答の方式も単一回答が良いのか、複数回答が良いのか、自由回答が良いのか、調査設問のボリュームが多すぎないか（飽きてしまい途中離脱の防止）など、回答者の気持ちに立って答えやすいようなつくり方の工夫が必要となってきます。