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新規出店に通行量調査のデータは客観的な判断として重要

新規出店に通行量調査のデータは客観的な判断として重要

2019/04/16

通行量調査とは?交通量調査とは?

店前や道路、交差点など、街中で座ってカチカチしている人をたまに見かけるのではないでしょうか。
なぜ、カチカチしているのか。それは、出店や開業をするために、ターゲットとなる人(つまり通行者)がどれくらい通っているのかを計測専用の数取器(カウンター)を使用して、調査スタッフの見た目の判断でカチカチっと取り分けているのです。そして、それら収集したデータをもとに、その場所でどれくらいの売上が見込めそうで、結果的に出店や開業をすることで採算が取れそうなのかを判断するための客観的データとして役立っています。これを一般的に通行量調査と呼んでいます。
対して、クルマの計測は国や自治体が主な調査主体(ロードサイド型のお店などでは民間も当然行いますが)であり、交通状況(クルマの量、車速、渋滞長など)を調べることで今後の都市計画や道路計画などに役立たれております。

通行量調査で得たデータは出店するための大きな要素である

企業では出店や開業をするために、様々なマーケティングデータを活用してその出店の判断を行っております。
★言うまでもなく好立地な場所を判断する基準★
・駅からのアクセスもよく、駅乗降客が多いのか
・駅からやや離れていても、人の流動が多いのか=通行量(ターゲット)が多いのか
・周辺環境として業種・業態(自店)のカラーが合うのか=つまりニーズがあるのか
・競合いるのか、いないのか(競合がいる場合、共存しあえるのか、あるいは奪えるのか)
・商圏内にターゲットとなる年代や所得階級など、潜在的な需要がありそうなのか
など、これらの情報を得るために企業は様々なリサーチを行い、マーケティングデータを収集しています。
どれも出店を判断するための材料としてはとても重要なものであり、ネット社会の時代ではこれらの情報は探し方によってはとても役立つ情報をタダもしくは安価にたくさん収集することができます。
しかし、通行量のデータだけはほぼ見つけることができません。仮にあってもピンポイントの場所でなかったり、またはあってもデータが古い、そしてトレンドとして弱く、とても有効なマーケティングデータとしては活用できないのが現状です。どんなにニーズがあっても、そして商圏(4年に1度、国が実施している国勢調査や統計調査のデータ)から見た潜在的なターゲットがいると分かってても、最終的に出店しようと検討している場所に相応の通行量が存在しないと商売としてうまくいかない可能性もあります。そういう意味では、通行量のデータはその出店する場所のリアルな指標としてとても重要な要素であり、企業担当者または開業するオーナーが、その商売を成功させるための判断材料として自ら朝昼晩と通行量調査を行っている方も多くいます。もちろん、客観的な判断材料と公正な状況を把握するために一般のリサーチ会社(調査会社)に依頼される方も多くいます。

個人が必要とする創業融資、企業であれば客観的な事実が効果的

個人がこれから出店や開業を行おうと考えている方は、その出店したい場所にどれくらいの人が通り、どのような性別・年代が通っているかを知ることはあたりまえのことですが、飲食店や美容室など店舗型の出店には多額の費用がかかり、なかには銀行からの融資を希望している方も少なからずいます。融資を実行してもらうためには事業計画書を作成する必要があり、“この出店は成功します”といったシナリオづくり(説得材料)が欠かせないのです。単なる通行量データと思いがちですが、見せ方(レポートの作り方)によってはとても効果的な材料となります。
また、企業においては、既に成功したお店の次なる店舗の展開(多店舗化)を目指すために、その成功体験に基づいたデータ収集を行う必要があります。ここで陥りがちなのが、過去の事例や経験などに基づいて判断を行うと、思い込みによる誤解が生じて、正しい判断を得られない危険性があるということです。自前でデータ収集を行うのがベストではありますが、こうだから成功するといった「データを良い方向で解釈してしまう」主観的判断で失敗する企業も少なくありませんので、なるべくリサーチ会社(調査会社)など外部を利用して客観的なデータを利用していくのが冷静な判断としてとても効果的なものとなります。