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自主調査結果インバウンド利用動向(新宿編)

インバウンド利用動向(新宿編)

概要

■調査実施の背景

インバウンドに対する需要が増加している中、外国人旅行者に対して街頭で自主調査を行った。

■調査の概要

調査日時:2024年6月14日(金)
調査場所:JR新宿駅周辺
調査方法:街頭調査(ヒアリングおよび自記入の併用)
対象言語:3言語(英語、繁体字、韓国語)

スクリーニング(条件設定):
観光目的で訪日した外国人旅行者を対象に実施。アジア人・欧米人の割合は日本政府観光局(JNTO)が発表している2024年4月時の訪日外国人の割合に準じてサンプリング。国籍および性別や年代に偏りがないようランダムにサンプリングした。

サンプル設計数:50サンプル
有効回答数:66サンプル

調査結果

旅行の手配方法は「個別に手配」が8割となり圧倒的多数。
次に、滞在期間をみてみると、「7~13日間」という回答が38%を占めており、「14~20日間」と「21日以上」を合わせると5割近くの外国人旅行者が1週間以上滞在していることがわかった。
さらに、来日回数をみてみると「今回がはじめて」が29%だったのに対し、「2回目」「3回目」「4回目」「5回以上」を合わせると7割近くとなり、訪日リピーターが多いことがわかる。

訪日旅行で体験した活動で良かったことは「日本の食事」、「繁華街の街歩き」、「自然や景勝地の観光」などが挙がっている。一連の体験活動の中で良かったことでは、「日本の食事」と「日本のお酒」が上位であり、日本の食文化に触れることが人気である。

また、下記以外とは別に体験した活動を通じて日本の場所で気に入ったところはどこか、どのようなことに大きな魅力を感じたかを具体的に回答してもらった。
「東京」「京都」「明治神宮」「富士山」「箱根」「温泉」「東京ディズニーリゾート(ディズニーランド、シー)」「北海道」といった日本的な観光地や施設を挙げる回答が多かった。もっとも「日本人の礼儀正しさ」や「道がきれい」という点を挙げる方もあり、観光地・施設といったハード面のみならず、ソフト面も外国人観光客にとっては大きな魅力となっているようである。

今回の訪日旅行の総予算とその使い道
往復の航空費用を除いた一人あたりの総予算は、全体平均で255,773円であった。欧米人・アジア人別でみると、欧米人の平均は332,694円、アジア人の平均が224,001円と欧米人の方が10万円以上を上回っている。
支出先を費目ごとに見てみると、「宿泊費」と「飲食費」で共に27%で多く、「買い物費」は20%、「交通費」は15%、「娯楽等のサービス費」は11%となった。
滞在中に使った主な決済方法(複数回答可)は、「現金」は52人、「クレジットカード」が38人であった。

訪日旅行で参考にした情報媒体
今回の訪日旅行の情報収集にあたり参考にしたものを、複数の選択肢の中からすべて選んでもらったところ、「SNS(Facebook、Instagram、Xなど)」が1位となった。
また、2位以降は「動画(YouTube、微信など)」「検索エンジンでの検索」「知人、友人からの口コミ」が入った。
以前(コロナ禍前)より、情報収集でのSNS活用は一般的になりつつあったが、よりその傾向が顕著になるとともに、動画などの活用も進む傾向にある。一方で、旅行ガイドブックや旅行専門紙、テレビ番組といったかつては定番であった情報媒体の活用は低い傾向となっている。
SNSや動画を駆使した積極的な情報の発信が外国人観光客を惹きつけるための重要なポイントとなっているといえる。

全体としての満足度と今後の訪日意向
今回の訪日旅行の全体としての満足度を5段階の中から選んでもらったところ、「大変満足」と「満足」を合わせて87パーセントとなった。
また、今後の訪日意向に関する質問に対しても5段階の中から選んでもらったところ、「必ず来たい」と「来たい」を合わせると92パーセントとなり、外国人にとって訪日後も日本への興味が高く、リピートする意欲が強いことがうかがえる。